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​登場人物紹介

​フィリーネ

​(貴族の娘)

ディクトリアの上流貴族ラーイオス家の次女。まだ16歳だが政略結婚のため、遠い異国の地に嫁ぎに行くことになった。貴族としての誇りが彼女を支えている。

​「不埒者! 言葉を慎みなさい!」
​「‥‥わたしは早く、大人になりたい」
​「わたし、あなたに会えて‥‥本当に、良かった」

まるで氷のように冷たい印象を受ける白い肌の少女。対照的な真紅の髪は、作品のテーマでもある内に秘めた情熱を表現しています。

『情熱の氷』とは、まさに彼女のこと。

​季節はやがて冬から春に移り変わり、野山を覆っていた雪が解け始める頃。フィリーネの心も温められ、そして彼女自身も‥‥

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